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"Comandor"の称号と文化功績勲章
2005年1月16日にルーマニア・文化大宮殿で行われた 国立トゥルグ・ムレシュ交響楽団のニューイヤーコンサートにおいて、ルーマニア大統領より、同楽団音楽監督の尾崎晋也(45歳)に、文化功績勲章と上級騎士勲爵士(Comandor)の称号が授与された。この爵位は、外国人が授与されるものの中では、4ランク中2位の爵位で、文化・芸術部門においての授与となった。授与の理由は、「芸術分野における秀でた才能、国立トゥルグ・ムレシュ交響楽団に対する芸術的成果の貢献、ルーマニアと日本の文化交流に関する貢献、ルーマニアのクラシック音楽の世界への紹介」によると記されている。
トゥルグ・ムレシュは、バルトークのゆかりの地として有名なトランシルバニア地方の中心地であり、ヨーロッパの中でも「音楽の玉手箱」と称される豊かな音楽文化の伝統をたたえる町。尾崎は、すでに1998年にトゥルグ・ムレシュ市より「名誉市民」の称号を得ているが、今回は、ルーマニア大統領よりの爵位・勲章の授与となり、尾崎の同国での10余年にわたる芸術活動と業績が高く評価されたものといえる。