KITANO Yoshitomo back home
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 「おにぎり戦法」が非常にいい感じである。

 日本から来た友達がスポーツ新聞「スポーツニッポン」を持ってきてくれた。それによれば、高校ラグビーに出場した京都成章高校の井口主将は

 朝自宅で朝食を取り、学校についておにぎり2個。2時限目授業の後に弁当。そして昼に昼食、練習前にパンをかじり、帰りのバスでおにぎり2個。帰宅後に夕食。力士も驚きの一日7食で86キロの体をつくり上げた。
 なんというか、一日中食べてばっかりである。立派なものだ。

 私も大学時代など「よく食べるねぇ〜」と言われることが多々あったものだが、基本的に燃費が悪い。食べてもすぐに出ていってしまうらしく、肉が付かない。体が出来ない。体力に不安がある。困ったものだ。環境にも悪い。別に今からラグビーをやる気はないが、ピアノを弾くにも作曲をするのにも体力がいるのだ。ほんとうに。

 世の中にはお腹がすくと機嫌が悪くなる人がいるらしいが、私はそんなことは全くない。断食があるイスラム教徒としてやっていく自信すらある。小腹が減った?結構なことだ。お腹が空くと頭が冴えてくる。一種の麻薬のようなもの。小腹が減ろうが大腹が減ろうが、それで問題になることなどない。

 特に作曲などは出来るときに書いておかねばならず、「いま食事を取ったら、もう書けないかも知れない!」などと思うと、とてもおちおち食べてなどいられない。

 が、しかし、世の中うまくできているもので、あまりにお腹がすき過ぎると、そのうち本当に燃料切れをおこし体の活動が停止する。とてもだるくなって体調を壊すこともある。

 食事を摂らず一時的に調子よくなっても、結局大きく見ると損をしている。

 結論としては「食事はちゃんと摂り一日3食を心がける」ということだ。
(何を今さら言っているのだ!)

 というわけで、冒頭の「おにぎり戦法」だ。井口主将にあやかり、とにかくお腹がすいたときに食べておくのである。小腹が減ったらおにぎり。おやつのようにおにぎり。お腹に入ればおにぎり。1,2個のおにぎりだったら、さしてお腹に血液が行くこともなかろう。よって、頭の動きも鈍くならない。こうやっていれば、体調も維持できる。体重すら増えるかも知れない。

 今日は3合近くのお米で7つのおにぎりを作った。赤ジソの「ゆかり」をかけたおにぎりで美味だった。