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サッカーというスポーツは、得点が入りそうで入らないのを、楽しむスポーツだと聞いたことがあります。 サッカーほど、偶然性の高いスポーツは無いと言うことも、聞いたことがあります。 このスポーツの魅力が、そういうところにあるとしたら、優勝候補と言われて国が、早々と敗れていったのも、当たり前のことかもしれません。 また、ボールとゴールポストだけを使って行われるこの単純なスポーツが、英国で始められてから約100年間、ほとんどルールが変わっていないと言うことも聞きました。 僕は、学生時代、手を使ってはいけないと教えられたのですが、今回、手を使って、相手の選手を払いのけたり、ユニホームを引っ張ったりするのは、多少のことは許されるのだと言うことを知りました。 そして何より、このスポーツに、世界中の人たちが、あんなに興奮すると言うことを知りました。 スポーツは、それに携わってきた人たちが創り上げてきた文化だと思っています。そして、ワールドカップというのは、4年に一度行われるサッカーという文化の祭典だと思っています。 今回、ワールドカップが終わって、このスポーツの文化が、どのような形でこの国に根付いていくのか。渋谷に集まった人たちや、道頓堀川に飛び込んだ人たちに、どれだけこの文化への関心が残ったのか、興味があります。 とりあえず、マスコミ、自治体を上げて、こんなに騒いだのだから、イベントでは終わって欲しくないと言う気持ちです。 日韓共催と言うことで、いろいろな交流が持たれたみたいですが、僕は今回、韓国の文化に対して、いかに無知であることを実感しました。僕の知っている韓国の音楽は、以前「西の丘を超えて〜西便制」という映画で見たパンソリと、カヤグム、サムルノリくらいで、国民の間で唄われる歌というのは、一曲も知りませんでした。 私達の祖先は、過去において、朝鮮半島から文化の恩恵を受けてきました。もう少し、韓国の今について、勉強した方が良いような気がしています。 ワールドカップの経済効果と言うことが、よく言われました。 大型テレビがよく売れたとか、ケーブルテレビ加入者が増えたというのは聞きました。 日の丸の旗も結構売れたんじゃないかと思うほど、よく見ました。 僕の行く居酒屋は、サッカー不況と言ってました。 数百、数千万の元手を使って、キャンプを誘致した自治体は、その後、どうなったのでしょうか。 人の交流というのは、すぐには判断できないところもあるでしょうが、多少の結果報告は聞きたいものです。
今年度から、学校教育に和楽器が取り入れられるということを、話題として何回か聞いたことがあります。では、どのような形で取り入れられたかということは、これは僕の情報不足でしょうけど、知りません。また、現場の教師の方が、和楽器をどのように理解しているかということも、解らないことです。
友人の染め師、奥田祐斎が、京都の東山にある高台寺の南、二年坂に「京都職人館」(tel,075-532-3770)というのを作りました。染織、陶芸、手描き京友禅、創作京扇子、手染京友禅和紙等、いろいろ展示実演しています。お暇がありましたら、清水寺の行き帰りとかに、お茶でも飲みに寄ってやって下さい。
もうすぐ、引っ越しをします。と言っても、五百メートルほど北に行くだけですが。 2002年 文月 祇園祭の頃 |