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6月20日、22回目となる「沙羅の宴」ですが、「えん」の伊藤和子さんに主催していただくのは今回が最後となります。 京都北山にある「愛染倉」の京都市内を一望できる高台にあり、風が竹の枝を通り抜ける音が心地よい「高史家」を会場に、愛染倉の庭園にある沙羅の花が咲く6月の第4水曜日に平家物語をということで始まりました。その後、京菓子資料館に場所を移し土日に開催するようになり、ここで5回公演した後、去年は大正時代に建てられ京町家の建築様式を残す紫織庵を使わせていただきました。 今回、05年「闇のさやぎ」や07年「小栗判官」の公演で使わせていただいた法然院の方丈で演奏させていただきます。 来年からは、また違った形で続ける予定ではおりますが、取りあえず今回、感謝の意を込めまして、伊藤さんの希望する曲目を入れさせていただきました。 東山のふもとにたたずみ、自然豊かな森に囲まれた法然院の一番奥まったところにあって、1687年にもと伏見にあった後西天皇の皇女の御殿(1595年建築)を移建した方丈の座敷で、庭の新緑の風景とともに、黄昏時のゆっくりとした時間の流れを楽しんでいただけたらと思っております。
もう一件、「沙羅の宴」の翌週になりますが、南禅寺門前にある西福寺で「第一回上田秋成を語る」と題して公演させていただきます。第一回とありますが、第二回があるかどうかは未定です。
五月の連休の一日、友人三人と連れもって、大阪市立美術館に行った帰り、新世界に行きました。なんと通天閣に上がるには2時間待ち。今や新世界は、以前のように時代に取り残されたような街の面影は無く、若者や家族連れが闊歩する串カツの街に変わってしまいました。
季節が行ったり来たりです。 皐月十六夜の頃 |