アンサンブル・ペレストロイカ

 メシドール・アンサンブルの前身。1995年、芳仲聰が、石川統之坂本謙太郎と共に結成した室内楽グループ。この3人を固定メンバーとし、毎回ゲスト・プレーヤーを招聘するというスタイルを採用することにより、様々な編成の曲を取り上げることができるという柔軟性を実現した。この思想はより拡大され、メシドール・アンサンブルに引き継がれている。
 ヴォルフのイタリアン・セレナーデの発掘、金井麻子を迎えての、モーツァルト:フルート四重奏曲連続演奏会、河野土洋氏の新作初演など、意欲的な活動を展開した。
 メンバーが社会人となった1996年第4回公演をもって、一旦活動を休止した後、98年には、主宰者、芳仲聰の結婚式でリバイバル公演を実現。この公演は、アンサンブル・ペレストロイカの最後の公演となったものの、後のメシドール・アンサンブルに多大な影響を与えた。具体的には、メシドールの中核メンバーとなる尾作典子がゲスト・プレーヤーとして参加したこと、坂本謙太郎を‘音楽活動再開のため’住宅メーカーから退職させる契機となったことなどが挙げられる。
 その後、アンサンブル・ペレストロイカは、メシドール・アンサンブルへと発展的に解消した。



演奏記録

第1回演奏会
1995年5月

ヴォルフ:   イタリアン・セレナーデ
モーツァルト: フルート四重奏曲第4番 イ長調

ゲスト・プレーヤー: 又平真理子(Vn)・金井麻子(Fl)


第2回演奏会
1995年8月

モーツァルト: フルート四重奏曲第1番ニ長調より 第1楽章

ゲスト・プレーヤー: 金井麻子(Fl)


第3回演奏会
1995年11月

モーツァルト: フルート四重奏曲 第1番 ニ長調
シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調「鱒」より第4楽章

ゲスト・プレーヤー: 金井麻子(Fl)・佐怒賀玲子(Pf)・奥 俊晴(Cb)


第4回演奏会
1996年3月

河野土洋:   交響絵巻『宇宙皇子』より
          弦楽四重奏曲断章「金剛山攻め」(公開初演)

ゲスト・プレーヤー: 又平真理子(Vn)


第5回演奏会
1998年12月

河野土洋:   弦楽四重奏曲*(世界初演)
        *交響絵巻『宇宙皇子』より弦楽四重奏曲断章「金剛山攻め」を第一楽章とし、
             「いきさつ」「結婚行進曲」を加えたもの。


ゲスト・プレーヤー: 尾作典子(Vn)



メシドール・アンサンブルのご紹介

Home