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初級編

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ここでは、トランペットをこれから初めて吹く方や、まだ始めたばかりの方に向けて、
できるだけシンプルにわかりやすく、でも大事なことをおさえながら、トランペットの音の出し方をお伝えしたいと思います。

最初が肝心!
きちんとした音の出し方をマスターしましょう。

それでは始めましょう!!


 1.楽器を持ってみよう! いい姿勢で持ってますか?

 座って吹く時でも、立って吹く時でも、いつもいい姿勢で吹くことがとても大事です。
 変な姿勢だと、いい音は出せないんです。

 それでは、いい姿勢ってどんな姿勢でしょうか?

 
 いい姿勢とは、
胸を張って、しかもお腹をリラックスした姿勢

 ■練習■
  いい姿勢で立ってみよう!
  足は肩幅に開いて立ちます。そして、胸を張り、でもお腹はリラックスしてやわらかくしておきます。
  さあ、その状態をくずさないで、楽器を持ってみましょう!
  できましたか?この状態をいつでもすぐに作れるように、慣れるまで練習しましょう!


 猫背になったり、逆に、兵隊のようにがちがちに固まったりしていませんか?

 決して猫背になってはいけませんよ!胸を張って、かっこよく。
 でも、がちがちに固まってもいけません!寝ている時のように、からだ(特にお腹)は自然にリラックス。

 この2つをいつも忘れずに練習していると、自然に楽に楽器を吹くことができ、自然で楽な、豊かな音を出せるようになります。
 これで姿勢はOK!忘れないで下さいね!!

 1.5 まずは準備運動! 「ブルブル」で唇をほぐしましょう!!

 いい姿勢がわかったところで、まずは準備運動から!
 走ったり水泳する前に準備体操をするのと同じように、楽器を吹く前にも準備運動が必要です
 
 ここでは、唇をほぐす準備運動をしましょう。私が「ブルブル」と呼んでいるものをやります。

 唇を軽く閉じてから、息を出して唇全体を大きくブルブルとふるわせてみて下さい

 これを最低10秒続けられるように練習しましょう。
 長く続けば続くほどいいですよ!

 唇がほぐれてこないとなかなか長くは続きませんね。それに、息をたくさん吸わないと息が足りませんね!
 何秒続きましたか?毎日記録をのばしていきましょう!!

 2.でも、楽器を吹く前に、マウススピース!  マウスピースが第一歩!!

マウスピース  さあ、いい姿勢がわかったし、唇もほぐれたところで、今すぐにでも楽器を吹きたいところですが、ここでちょっと待った!!
 トランペットって、音を出す最初の第一歩が、ちょっと苦労しますよね。

 だからこそ、最初の第一歩が、すごく大事なんです。

 音を出す第一歩は、マウスピース
 私は、マウスピースの練習は重要だと考えています。(もちろん、やり方を間違えると有害にもなりかねません。マウスピースの練習については否定的な考え方もありますが、詳しくは中級編で述べることにしますね。)

 マウスピースの練習を時間をかけてしっかりやった人は、あとで楽器をつけた時に、すぐに簡単にいろんな音が出せるようになります。
 逆に、マウスピースの練習をやらなかった人は、楽器をつけてから苦労の連続になってしまうことが多いです。
 ですから、ここでは、じっくりとマウスピースの練習に取り組んで、楽器をつけてから苦労しないように頑張りましょう!


 ところで、マウスピースの練習をする前に、トランペットの音が出るしくみは知っていますか?
 だいたいでいいので、知っておくと練習に役立ちますよ。

●音が出るしくみって?なんで音が出るの?●

 
トランペットの音は、「息が唇のせまいすき間を通ること」によって振動が生まれて出る。

こんな経験はありませんか?風が強い日に、窓のすき間が空いているとヒューヒュー音が出ますよね。これと同じ。
せまいすき間に風が通ると、振動が生まれて音が出るんですね。



 わかりましたか?せまいすき間を空気が通ると、音になるわけです。
 言い換えると、空気が流れていないと音は出ないんですね。

 ということは・・・空気の流れが一番大事!!
 

 というわけで・・・次に、

●息の吸い方●

 
さあ、マウスピース!と行きたい所ですが、まずは息の吸い方に気をつけてみましょう。
 もちろん、いい姿勢は忘れていませんね?いい姿勢じゃないとうまく息を吸えませんよ!

 将来、高い音や低い音はもちろん、大きな音から小さな音、柔らかい音や硬い音、楽しい音や悲しい音、・・・いろんな音を出せるようにするために、大事なのが、息の吸い方。
 
 いい息の吸い方とは・・・

「おー」と言ってみて下さい。その時、のどが開いていますよね?その時の、開いたのどの感じで吸うのが、いい吸い方です。

「おー」ののどで吸う。 これ、すごく大事です。よく覚えておいて下さいね。


 ■練習■
  「おー」ののどで息を吸う練習をしましょう。
  いい姿勢で立った状態で、4拍数えながら「おー」ののどで息を吸いましょう。4拍吸ったら自然に息を全部吐きましょう(何拍かけて吐いてもいいです)。
  これを最低5回練習!
  うまくできましたか?



 それでは、いよいよマウスピースを口に当ててみましょう!!!

 大事なことは、マウスピースの持ち方と、当てる位置

●マウスピースの持ち方●
 まずは持ち方。
 両手で持ちましょう。(片手だと、片方だけに力がかかってしまって、これではトランペットにつけた時と圧力のかかり方がちがってしまいます。)
 
 両手の人差し指と親指で、マウスピースの先っぽを両側から支えます
 この時、できるだけ力を入れずに持ちましょう。

バープ バープ楽器装着時 ここで、"berp(バープ)"というマウスピースアダプターを紹介しておきましょう。
大きな楽器店には売っていますので、できれば買って練習すると良いと思います。確か3000円くらいしますが…。
これを使うと、楽器をつけた時と同じ角度、圧力で練習ができ、また、指とマウスピースの音の連動もできます。さらに、スロート(マウスピースの細くなったまっすぐの部分)を覆う部分には幾つかの穴が開いており、そのうち任意の数をプラスチックリングでふさぐことによって、抵抗を調節することができますので、楽器を付けた時にかなり近い状態で、マウスピースの練習ができます!
これをお持ちの方は、berpを楽器に装着して、マウスピースの練習をしましょう。

●マウスピースの当て方(当てる位置)●
 
次に、当て方(当てる位置)。
 マウスピースが唇の真ん中に来るように当てましょう

 人それぞれ唇や歯の形がちがうので、練習していくうちに、真ん中から少しずれていく場合もあります。それはそれで間違いではありません。自分にあった位置を見つけましょう。もちろん、あまりに左右にずれすぎるのは良くありませんが。
 でも・・・上唇がマウスピースの外に出てしまうのは間違い!何となく音が出やすいと思った人もいるかもしれませんが、この吹き方は後で大問題になるので間違いです!!



マウスピースで音を出そう!

 お持たせしました、マウスピースで音を出してみましょう!
 

 ■練習■
  マウスピースで音を出してみましょう!
  唇を軽く閉じて、マウスピースを当てたら、唇を硬くせずに、唇の中心に向かって少しすぼめるようにしながら、息を出してみましょう。
  唇は、すぼめることを意識して下さいね。でも実際には、無意識的に、すぼめる力と同じ大きさの力で縦や横に引っ張る力もはたらいてきます。

 ブーとかビーっていう音が出ましたか?
 音の高さはどんなでもいいですよ。
 すぐに音が出なくても心配いりません。ほとんどの人はすぐには出ませんから。しんぼう強くチャレンジしましょう。

 音を出すポイントは、唇を硬くせずに、唇の中心に向かって少しすぼめること!(さっきも書きましたね!)そして、息をしっかり出すこと!
 これだけ!!

 あとは余計なことは考えずに、感覚をつかむまで何度も練習しましょう!
 どんな高さの音でもいいので、5秒以上のばせるようにしましょう!!

 初めから音が出なくても問題ありません!
 大事なのは息がしっかりと流れていること。
 息の音からだんだんマウスピースの音になっていけば大丈夫です。→こんな感じで(mp3ファイルで音が聴けます)。


 のばせるようになったら、次は音の高さを変える練習へ!
 ところで、どうすれば音の高さが変わるか、知っていますか?


●音の高さって、どうやって変えるの?●

 
音の高さは、息のスピードで変わるんです。


息のスピードが、

速い → 高い音
遅い → 低い音


になります





 実はみんな普段から、息のスピードを変えているんですよ!?
 例えば、すごく熱いラーメンを食べる時、フーッ!!って息で冷ましますよね。こんなふうに、熱いものを冷ます時、息のスピードはどうなっていますか?
 そう、速い息になっていますよね。

 それでは、今度は逆に、冬の寒い日に冷たい手を温める時、ハーって息で温めたりしますが、こんなふうに、冷たいものを温める時、息のスピードはどうなっていますか?
 そうですね、今度はスピードの遅い息になっていますね。



 さて、ではどうやって息のスピードを変えるのでしょうか??

 方法は、2つ。トランペットを吹くときは、その2つを同時に利用します。


 ■一つ目は、のど

 実は、トランペットを吹く時、のどは、歌っている時と同じ状態なんです。

 低い音を歌う時と、高い音を歌う時、のどの状態は自然に変わりますよね?


 トランペットを吹く時も、低い音を出す時はのども低い声の時の状態に、高い音を出す時はのども高い声の状態になっています。
 その時、自然に息のスピードも変化し、音の高さも変えることができます。

 トランペットで出したい音と同じ高さの音を、声で歌うのと同じのどの状態で吹く、ということですね!!



 ただし、のどを閉じて汚い声で歌うようにしてしまうと、トランペットの音もつまった音になったり高い音を出せなくなったりします。

 ですから、のどを楽に開いて、響きのある声で歌うのと同じ状態で吹くようにするのが重要です!!!



●音を変える第1の秘密は、のどにあり!●

 
音の高さは、のどが変えてくれます!


出したい音と同じ高さの音を、声で歌うのと同じのどの状態で吹く!

低い音 → 低い声の時ののど
高い音 → 高い声の時ののど



しかも、響きのある声で歌う時のように、のどを楽に開いて!






 ■二つ目は、舌に秘密があります

 口笛を吹いて、音を長く伸ばしながら上下させてみてください。その時に音を変えているのは、舌の動きなんです。舌が上がれば息が速くなり、高い音になり、舌が下がればその逆になります。


 これを利用するために、"Ku(ク)"、"Ko(コ)"、"Ki(キ)"の言葉を使います。
  (なぜ"K"の音を使うかというと、トランペットを吹く時には、舌の後ろの部分は上に持ち上がっているからです。これは"K"の音と同じなんですね。)

 最初に、"Ku"。これが基本です。中音域はこれを使います。息だけで、こんな音を出せるようにしましょう。

 次に、"Ko"。これは低音に使います。舌が下がっているのを感じてください。息だけでこんな音を出せるように!

 最後に、"Ki"。これは高音に使います。舌が上がっているのを感じてくださいね。息だけではこんな音になります。練習しましょう。
 


●音を変える第2の秘密は、舌の高さにあり!●

 
音の高さは、舌が作ってくれます!舌をうまく使うためには・・・


"Ku(ク)" → 基準
"Ko(コ)" → 低い音
"Ki(キ)" → 高い音


の言葉を利用しましょう



 ■練習■

  息を出しながら、息のスピードを速めたり遅くしたりしてみましょう。

    1. "Ku"と"Ko"をなめらかにつなげる練習をしましょう。→こんな音

    2. "Ku"と"Ki"をなめらかにつなげる練習。→こんな音

    3. "Ku""Ko""Ki"を自由になめらかにつなげてみましょう。→こんな感じ

  息のスピードが変わる感じはつかめましたか?これ、意外と大事な練習なんですよ!


 ではでは、マウスピースで音の高さを変えてみよう!


 ■練習■

  では、まずは、どんな高さでもいいので、マウスピースで音を長くのばしながら、音を上げたり下げたりしてみましょう。

  こんなふうに(音を上げている例)。息の音とマウスピースの音を交互に録音してあります。

  音がとぎれないようにしながら、息のスピードを速くしたり遅くしたりしてみましょう!



 3.さあ、楽器で音を出そう! もう楽に音が出ますよ!!


 それでは、いよいよ楽器をつけて、トランペットで音を出してみましょう。

 マウスピースの練習を頑張ってきたみなさんは、もう簡単に音が出るはずですよ!
 姿勢、息の吸い方をきちんと守りながら、音を出してみましょう。


 ■練習■
  ここでは、真ん中の「ソ」の音が出るように練習します。
  真ん中の「ソ」は、これから先の練習の基本になりますので、よーく練習しておきましょう。

  「ソ」をねらって、音を出してみましょう。
  最初のうちは、ちがう音が出てしまうかもしれません。何度もチャレンジしましょう。
  「ソ」があたるようになってきたら、できるだけ長くのばすようにしてみて下さいね。

  確認! 姿勢はOK? 息の吸い方は「おー」で吸ってますか? 唇は中心に向かって少しすぼめる!


  「ソ」の音をねらって当てられるようになったら、初級編はクリアです!!
  中級編にそなえて、指番号をしっかり覚えておきましょう。



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