コンサート評

ファジル・サイ ベレゾフスキー 国際リスト・ピアノコンクール ムーティ レーピン

ワディム・レーピン  2001年10月16日・リスト音楽院(ブダペスト)
ヴァイオリンの若手実力派、レーピンの登場です。マターヴ交響楽団を相手に、ブルッフの協奏曲を熱演!!力強く大胆な中にも哀愁を帯びたその音色に、うっとり&興奮の連続。鳴り止まない拍手に、アンコールを3曲もプレゼントしてくれました♪

ミラノ・スカラ座管弦楽団&リッカルド・ムーティ  2001年10月5日・コングレスセンター(ブダペスト)
やっぱりムーティはカッコ良かった!もちろん顔だけの話じゃなく、指揮棒を振る姿は堂々としていて、王者の貫禄たっぷり。オケの方は、イタリアらしく明るい音、適度な緊張感もあり気持ち良く聴かせてくれました。余談ですが、ムーティ、演奏中はメガネ(老眼鏡!?)をかけているのに、観客の方を向く時にはサッと外すんです。メガネ姿を見られたくないのかなぁ?

国際リスト・ピアノコンクール  2001年9月3日〜18日・リスト音楽院(ブダペスト)
1位:なし
2位:Peter Toth(ハンガリー・18歳)
3位:Gabor Farkas(ハンガリー・20歳)
   Vadim Kholodenko(ウクライナ・15歳)
   Massimiliano Motterle(イタリア・29歳)
ブダペスト市特別賞:Ingolf Wunder(オーストリア・16歳)
それぞれが良い演奏で甲乙付けがたかったが、1位なしは妥当なところか…。それにしても、皆若い!しかし演奏はすでに大人のそれに近く、将来が楽しみ(オソロシイ)。。。なお、Wunderはファイナルの6人には残れなかったが観客の人気はダントツでした。数年後の活躍に期待!

ボリス・ベレゾフスキー  2001年5月20日・リスト音楽院(ブダペスト)
ハンガリー国立オケとの共演で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番。今回の演奏は意外と地味でしたね〜。前に来ハンした時はチャイコフスキーの協奏曲を弾き、「さすがはチャイコンの覇者!」と興奮したのですが。テクニック的に難しくない曲って、かえって難しいのかも?3楽章はとても軽やかに弾き切って、全体的には好印象でした。アンコールには、シューマンのトッカータ。こちらでは、テクニックを披露してくれました!

ファジル・サイ  2001年4月9日・リスト音楽院(ブダペスト)
またまた、やってくれました!彼の演奏、本当にスカッとします。体中から”音楽大好き!”ってオーラを発してます!何と言っても、今回の目玉は『春の祭典』でしょう。CDでは2台ピアノ用を1人で多重録音してるんですが、「それをどうやって生で弾くんだ!?」と見ていると…。なんと、鍵盤が勝手に動き出すではありませんか…!?自動演奏の機械(?)を取り付けてあったのです。そして、動く鍵盤の合間を縫って、まるで追いかけっこみたいに弾くファジル君。いや〜、カッコ良かった♪

ボクも連れてって〜!
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